もやもや中学英語①:tell 人 to do と tell 人 that の違い
オンラインで英語の家庭教師をしています。中学から英語の勉強を始め、30うん歳の今はTOEIC915点、IELTS 7.0 (CERF:C1)です。日本にいても使える英語は身に付く!をモットーに、自分の経験を生かして働いています。
さて、今回から、もやもや中学英語と題して、もやっとする中学英語について書いていきたいと思います。
第1回目の今日は、「tell 人 to do」 と 「tell 人 that」の違いについて。中学2-3年の範囲ですね。
違いが分かっている人は以下は読まないで下さい。逆に混乱してモヤモヤワールドに迷い込んでしまうかも知れません。すでにモヤモヤしている方は、ぜひ読んでみてください。
意味の違い
1.「tell + 人 + to + 動詞の原形」=「人に~するように言う」
2.「tell + 人 + that + 文」=「人に~と言う」
えっ。。。使う単語も意味も似ているように感じませんか。。。すごくモヤモヤしますね。
でも大丈夫。このふたつは、文字に現れているよりも意味が違うんです。
1.「tell + 人 + to + 動詞の原形」は人に「~しなさい、~して」と指示をする、命令をするニュアンスです。
例)My mom told me to clean my room.
(お母さんは私に部屋を掃除しなさいと言った。)
一方で2.「tell + 人 + that + 文」は、単にthat 以下の話を伝えるというニュアンスで、「~しなさい、~して」というニュアンスは含まれていません。
例)My mom told me that she's tired.
(お母さんは私に(お母さんは)疲れていると言った。)
文法上の大切なポイント
ここで、文法的な注意点をひとつ。
「tell + 人 + that + 文」のthat の後ろに置くのは文です。文とはつまり、主語+動詞~です。ですから、thatの後ろにいきなり動詞は置かないように。
どちらの文型も、いわゆる間接話法と呼ばれるものです。間接話法では、命令文は「tell + 人 + that + 文」の形は使わず、ふつう「tell + 人 + to + 動詞の原形」で表現します。
ですから、thatの後ろに動詞の原形を置いて、「tell + 人 + that + 命令文」で表すことは避けたほうが良いでしょう。
つまり、
My mom told me to clean my room.
を「tell + 人 + that + 文」の文でむりやり表したければ、
My mom told me that clean my room. ではなく、I shouldなどを足して主語+動詞の形にして、
My mom told me that I should clean my room. とするのが良いのかなと思います。
以上、もやもや中学英語でした。that の後ろに動詞が来たら変。そう思えるようになれば、なかなか英語の感覚がつかめてきている証拠です。一緒に頑張っていきましょう!
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