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英語力って本当に必要?:③自動翻訳登場で変わる英語を学ぶ意義

こんにちは。Mindyです。私はオンラインで英語専門の家庭教師をしています。

私は中学から英語の勉強を始めましたが、色々工夫して日本国内で英語力を高めました。会社員時代はグローバルに働いており、現在TOEIC 915点です。

 

さて、今日は英語力って本当に必要?シリーズ第3回。

google翻訳など、最近の自動翻訳技術は素晴らしいです。このまま更に性能が向上してしまったら「もはや英語なんて勉強しなくて良いのでは?」と、英語教師としては少々不安になります。

この問いに対して自分なりに色々と考えましたが、「自動翻訳ありきの世界を前提としてもなお、英語教育は必要に違いない!」という結論に至りました。

では、なぜ英語教育は必要なのか。結論から言います。それは、「自動翻訳を使いこなすために英語を学ぶ必要がある。」からです。

では、詳細を解説していきます。

自動翻訳には限界があるはず

前回の記事にも関連したことを書きましたが、そもそも日本と外国の文化は異なるので、日本語を直訳したところで自然な英語にはなりません。それどころか、誤解を招く可能性もあります。

もっと言うと、日本語は省略や曖昧な表現が多いため、AIとて行間を読んで訳すのは難しいはず。そもそも人間でも難しい!

人生のほとんどを日本で過ごしてきた私でも、行間を読み誤り、気付かぬ間に話し相手とすれ違いが生じた、なんてことは普通にあります。お互いに気が付いていないっていうところが、非常に厄介ですねぇ。

結局のところ、自動翻訳の機能が更に向上したとしても、人の心を読むことは出来ないでしょう。つまり、他人(自動翻訳含む)に代弁してもらうと、自分の言いたいことを正確に伝えてもらえない可能性が残ってしまう、ということなんですね。

従って、自動翻訳をしたところで、自分の意図したことを伝える文になっているかどうか、チェックしなければならないのです。

英語を全く学んでなければ英文の添削はできませんよね。だから、英語を学ぶ必要があるのです。

新しい英語を学ぶ意義

さて、その機能に限界があるとしても「自動翻訳ありきの世界」が訪れるとしましょう。自動翻訳はどうすれば上手く使いこなせるでしょうか。

私の考える「自動翻訳を使いこなすポイント」は次の3点です。

  • 英語的な言い回し、日本語的な言い回しの違いを理解すること
  • 入力する和文はあれこれ省略しすぎないこと
  • 訳文に適切な語彙が使われているか確認すること

英語的な言い回し、日本語的な言い回しの違いを理解する

例えば、メールでイベント主催者が参加者にイベントの詳細を連絡したとします。そこでよく見かける文がこれ。

「何かございましたら、私までご連絡ください。」

これをこのまま英訳すると、

”If you have something, please let me know.”

“If you have something”はマズい訳ですね。「あなたがもし何かを持っていたら、教えて下さい」、といった不思議な文になってしまいます。何かを持っていたらって、何。。。?

今のGoogle翻訳はもっと性能が良い気がしますが、この文を「ちょっと変だな。。」と思えるくらいの英語力は身につけておきたいものです。

他にも具体例を前の記事に書いたので、そちらも参照ください。

省略しすぎないこと

日本語は、省略の多い言語です。「誰が」、「何を」、を明確にしなくても話が通じてしまうので、普段自分がどれだけ色々と省略して日本語を話しているか気が付いていない場合が多いかと思います。

自動翻訳はすでに、主語の「私」を省略した和文を入力しても、「I」を主語として補って翻訳してくれます。しかし、それよりも判断が難しい省略をしてしまったらどうでしょう。間違った主語をあてがわれてしまうかも知れません。

自動翻訳を利用するなら、誤訳が生まれないような原文を作文すべきです。不自然なくらい、「誰が」「何を」を入れた和文の方が、自動翻訳的にも訳しやすいと思います。

そして、この作文する能力を磨くためにも、英語を勉強して文法構造を理解しておいた方が良いと思っています。「私」は。

訳文に適切な語彙が使われているか確認すること

自動翻訳を使ったとして、訳文に適切な単語が使われているかは必ず確認した方が良いでしょう。これはニュアンスレベルで英単語を理解している必要があり、高度な技術が必要ですね。

例えば、私のブログの一部をGoogle翻訳にかけてみましょう。

「英語が出来ないとグローバル社会で生きていけない。。。」

は、

"If you can't speak English, you can't live in a global society..."

と訳されていました。

さて、私の意図した「生きていけない」は、「生き残っていけない」、のようなサバイバル感を含んでいます。ですから、liveよりsurviveの方が良いな~と思いました。

このように、大体同じ意味だけど、この単語で良いのかな?という感じで、チェックしていく必要は出てくると思います。

結論

私は自動翻訳の専門家ではありませんので、もしかしたらツッコミどころ満載の記事になってしまったかもしれません。その場合は悪しからず。。。

とは言え、自動翻訳を使うにしても、高校レベルの英語力はやっぱりつけておいた方が後々楽だと私は思います。海外との交流は今後きっと避けられないでしょうし。

こうやって自分の仕事の存在意義を主張して、締めくくりたいと思います。

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