「朝食を作る」は英語で?
こんにちは!Mindyです。オンラインで英語専門の家庭教師をしています。TOEICは915点です。
さて、今日は中学生の生徒さんからの質問をネタに、書いていきたいと思います。
「朝食を作る」は英語で?
英語の授業中にALTの先生(イギリス人)から、以下の様に英語を直されたそうです。
生徒:It is easy for me to cook breakfast.(私には朝食を作ることは簡単です。)
先生:「朝食を作る」は“cook“じゃなくて“make”だよ。
そして、生徒から私への質問は、「cookとmakeの違い」。
”cook breakfast”でも良さそうですが。。。直すほど間違っているのでしょうか。
cookとmakeの違い
“cook”は「熱を加える調理」、“make”は「熱を加えない簡単な調理」を指します。
欧米では、朝食や昼食などは簡単に準備する場合が多いようです。朝食ならシリアルやトースト、昼食ならサンドイッチ、といったところでしょうか。
ですから、「朝食を作る」は“make breakfast”や”prepare breakfast”と言うのが一般的です。
実体験
私は以前カナダで、語学留学という名のバカンスを楽しんでいた時期があります。その際は、一軒家の一室を借りて過ごしていました。
同居人のカナダ人の女の子にはよく、
“What are you making?”
とキッチンで聞かれたものでした。いつも夕飯時にこの会話がなされていたように記憶しています。
この例の様に、火を使って夕食を準備していても、makeを使うネイティブスピーカーはいます。ですから、makeとcookの使い分けは、実際はそんなに厳密でないように思います。
YouGlishで検証してみた
皆さん、YouGlishという便利なウェブサイトをご存知ですか?
このサイトでは、入力した英単語を発音している動画を次から次へと見せてくれる凄いサイトです。アメリカ英語、イギリス英語など、どこの英語かも選択できます。
「直されるほどcook breakfastは不自然なのか?」の問いに答えてもらいましょう。
YouGlishでcook breakfast で検索すると、111件ヒットしました。ざっと10件ほど動画を見てみると、UK、US関係なく、”cook breakfast”と言っていました。
明らかに火を使うメニュー(オムレツやマカロニ&チーズ)を作ると言っている場合もあれば、文脈で火を使うか明言していない動画もありました。
つまり、話している本人が何を作るか、どんな作業をするかを頭に描きながらcookかmakeを使い分けているのかも知れません。
いずれにせよ、「”cook breakfast”は実際に使われている表現であり、決して間違いではない」と、結論付けて良さそうです。
一見シンプルに思える質問でも、掘ってみると味わい深かったりします。
おわりに
これだけの解説をした後、例の生徒さんに聞きました。
「ところで、朝ごはんはいつも何を作るの?」
「卵ごはんとか~お茶漬け。」
。。。う~ん、それならmakeの方が良かったかも?!楽しい授業でした。