やけに偉そう?!日本の高校生に感じた違和感
強めのタイトルで注意を惹こうと試みました。Mindyです。
私はオンラインで英語専門の家庭教師をしています。中学から英語の勉強を始め、社会人になるころには、使える英語力を身につけました。会社員時代はグローバルに働いていました。TOEICは915点です。
先日、近所の高校の前を通った時、高校生が先輩の高校生に礼儀正しく挨拶しているのを見かけました。挨拶された先輩はタメ口で答えていて、明るいものの、なんだか偉そうな態度でした。
感じ悪いな~と思いました。1年早く生まれたから、学校に入ったから、偉いのでしょうか?
今日のトピックは、「言語学習だけでなく異文化理解も大事」です。
私が英語の家庭教師をしているのは、もちろん生活のためですが、裏に大テーマがあります。それは、「海外でも生きていける人々の育成」です。
私は自分の生徒たちには、いずれ言語のバリアを乗り越えて、海外で見聞を広めてほしいと思っています。そして、そこで得た様々な経験や知識をもとに自分なりの意見を持ち、日本や、世の中を良くしていって欲しいのです。
そこで今日は、英語ではなく「異文化理解」に焦点を当てていきたいと思います。
海外で活躍するには言語が出来るだけでは不十分
英語を積極的に勉強している生徒さんたちは、将来海外に住んでみたいとか、海外で活躍したいと考えている人が多いと思います。
ここで注意してほしいことは、「英語が出来る」=「スムーズな英語コミュニケーションを取れる」ではないということ。
言語だけでなく、相手の文化や価値観、考え方、コミュニケーションの取り方を理解することが重要です。
日本特有の「上下関係」
さて、前置きが長くなりましたが、今日私が語りたいのは、上下関係について。
中高生の皆さん、後輩に対して無意識のうちにちょっと偉そうにしていませんか?もし国際交流を楽しみたい、海外で活躍したいと思っているなら、その態度、見直した方が良いかも知れません。
私自身、普通の公立中学に通っていました。上級生に対しては丁寧語を使っていましたし、下級生にはタメ口で話していました。運動部に所属していましたが、雑用は1年生の仕事でした。当時は何も疑問を抱かず、1年のときはせっせと働き、上級生になったら1年生に対して働くように強めに指示していました。
これが、私が初めて体験した「いわゆる日本の上下関係」です。よく覚えていませんが、偉そうな口調で喋っていたかもしれません。
とある外国人からみた日本の上下関係
昔、日本で働いていた外国出身の知人が愚痴っていました。「嫌いな相手、尊敬していない相手でも、年上・立場が上だったら敬語を使わないといけないのか?」
日本語はそういうものだ、日本の文化はそういうものだとは知っていましたが、割り切れずに、かなりのストレスを感じている様でした。
学校ならまだヒラリとかわせても、職場となると逃げ場も無く、先輩からのストレスは強烈なものだったようです。
敬語があるから浮かび上がる「上下関係」
ご存知の通り、日本語は敬語表現が他言語より豊富です。尊敬語、謙譲語、丁寧語があって、相手や状況に合わせて話すトーンを変えます。つまり、接し方が変わります。
ですから、話し相手との関係性が、話し方で浮き彫りになってしまいます。自分が相手との関係性をどう判断しているのか、言葉に表れてしまうんです。
これだけ敬語にうるさいのは、日本と韓国くらいではないでしょうか。(詳しくは分かりませんが。)
1つ学年が違うだけでも丁寧語を使うことが多いからか、年齢をやたら気にしがちなのも、日本人の特徴と言っても良いかも知れません。
英語の丁寧表現とコミュニケーション
英語の丁寧表現は、日本語と比べてシンプルです。それが表すように、英語圏ではそこまで年齢にこだわることはありません。
何十歳も年上であったり、明らかに敬うべき相手以外には、そこまで丁寧な表現は必要とされません。むしろフレンドリーに接する方が、好感を持たれる傾向があります。
英語圏ではありませんが、中国の文化も同様です。
フラットでヘルシーな人間関係を築こう
コミュニケーションにおいて大切なのは「相手を1人の人間として尊重する気持ち」。
そして、それを相手に上手く伝えることが重要です。敬語で表現することもあれば、好意的な接し方や態度で表すこともできます。
私の高校は2/3が帰国子女でした。そのせいか、運動部に入っても「体育会系」の感じは全くありませんでした。
むしろ、重いものを率先して持とうとしたり、先輩に楽をさせようと気を遣うと、逆に不快感を示されたものです。
「Mindyは車に乗って行きな~、私は歩いて行くから。」なんて優しくされたら、好きになっちゃいますよね!
ですから、先輩は後輩に優しくしてあげて、後輩は先輩に甘えて慕っていれば、好循環になるのではないでしょうか。
部内の雰囲気の良さもあってか、大会では良い成績を残すことができました。
おわりに
英語で話す生活に慣れると、かつての自分がそうであったにも関わらず、たった1歳の違いで上下関係を明らかにしながら会話をすることに、違和感を持ってしまいます。
「仕事仲間が外国人なんて当たり前」な世の中が、もう始まっています。
ですから中高生には、厳しすぎる上下関係に違和感を持ってほしい。礼儀をはき違えないでほしい。そして、もっとフラットで気持ちのいい世の中に変えていってほしいです。
そのための一助となれるよう、私も努力していきたいと思っています。