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英語が出来る人と出来ない人の決定的な違い

こんにちは、英語専門家庭教師のMindyです。

私は中学から英語の勉強を始め、ほとんど国内で英語力を高めてきました。社会人のときはグローバルに働いていました。現在TOEICは915点です。

英語が出来るようになりたいと思っている方は、とても多いと思います。一方で、少数派ですが、日本語と英語の両方が出来る人たちもいますよね。

彼らは何が違うのでしょうか?帰国子女?親と英語で話している?小さい頃から英語の英才教育を受けていた?語学のセンスがある?天才?

色々なケースがあると思いますが、「天才」以外に共通して言えることは、「英語に触れる時間が長い」と言うことです。

「なんだそれ、当たり前じゃないか!」。そう思いましたか?確かに、当たり前のことですね。ただ、深堀すると気付きがあるかもしれませんよ。

ということで、今日は「英語が出来る人たちと出来ない人たちの違い」について、書いていきたいと思います。

帰国子女たちの英語に触れる時間数

まずは、英語が出来る人の筆頭、帰国子女たちについて見ていきましょう。(私は帰国子女が半数以上を占める高校に通っていたので、帰国子女について少々知識があります。)

例えば、アメリカ在住の生徒としましょう。まず、週5で現地の学校に通います。学年にもよりますが、6時間くらい学校にいるとしましょう。学校外でも、買い物、外食、友達と遊ぶなど、全て英語としましょう。テレビも英語でしょう。

そうすると、英語に触れる時間はどうでしょう、ご家庭によるでしょうが、月に160時間は簡単に超えそうですね。このように、英語に囲まれた生活をしていれば、英語が出来るようになるのも、全く不思議ではないですね。言語習得が得意な小さい頃であれば、なおのことです。

一方で、巷の子供向け英会話スクールに通うお子さんの多くは、週1回、1時間程度のレッスンを受けていると思います。宿題に(多めに見積もって)1時間かけたとしても、週に2時間。すると、1か月で長くても8時間しか英語に触れません。

160時間と8時間を比べてみて下さい。20倍もの違いがあります。ですから、英会話スクールに通わせているのにうちの子は出来が悪くて全然英語が出来るようにならない。。。と悩んでいる保護者のみなさん、それは当たり前、普通です。ご安心下さいね。

そもそもバイリンガルになるのは大変

余談ですが、アメリカの帰国子女たちの多くは、日本に帰っても困らないように、土曜日には補習校に通い、日本語などを勉強しています。

日本語も使えるようになるため、「家では英語禁止」というご家庭も多いでしょう。

バイリンガルになるには恵まれた環境にいる彼らですが、それなりの苦労もあるはずです。それを無視してはいけないと思います。2言語習得するのは、やはり大変なことです。

日本で英語が出来るようになるには

私自身、留学や英会話スクールに頼らず国内で英語力を伸ばしてきました。私みたいな人も、この時代珍しくないですね。ただ、未だに少数派です。

私も英語に触れる時間が周りと比べて圧倒的に長いと思います。英語が話せない人と比べれば、英語に使った時間は10倍?100倍?とにかく、桁が違うはずです。

日々の生活に英語を散りばめるとか、集中して英語を勉強する期間を作るとか、色々試して今日に至ります。

例えば私は中学生のとき、洋楽にハマっていました。ですから、毎日英語の歌を1時間は聞いていましたし、CDと一緒に歌っていました。たったこれだけでも、何もしていない生徒と比較して、3年間で1000時間も長くリスニングと発音練習をしていることになります。

2021年度開始の学習指導要領ですら、中学3年間の英語の学習時間は420時間だそうです。ですから、アラフォーの私の時代では、授業時間の3倍、余計に英語を聞いていたことになります。

もちろん、大人になってからも英語の勉強は続けています。通勤通学時に英語のポッドキャストを聞いたり、英語の小説を読んだり、英語の動画やドラマを観たり、TOEFLを受験したり、色々してきました。

英語の勉強を止めてしまった大人と比べれば、英語の勉強時間の積算はどれほどに違うでしょう。

英語に触れる時間を増やすには

ここまで、「英語力を付けるには英語を学ぶ時間の長さが大事」と書いてきました。しかし、「勉強」をするのは苦痛ですよね。なかなか頑張れないのが人間というものです。

それでは、どうすれば楽に英語に触れる時間を長くできるのでしょう。考えてみました。

  • 留学する

やはり、一番手っ取り早いのは語学留学です。嫌でも英語環境で過ごすことになるので、自然と英語に触れる時間が長くなります。

留学すれば、ある程度英語力が伸びるのは確実だと思います。特に、リスニング力、スピーキンング力は伸びます。

しかし、個人的には語学留学はコストパフォーマンスが悪いので、安易に選択すべきではないと思っています。国内で安価に出来ることは沢山ありますから。。

  • 日常生活に英語を組み込む。好きなことと絡める。

英語の小説を読む、テレビ番組を見る、Youtubeを見るなど、娯楽と英語を絡めると楽しく勉強できます。

自分の好きなことと英語をどう絡められるか、それを考えるのも楽しいかと思います。

  • 英語の検定試験を受ける

テストがあると、嫌でもそれなりに勉強するのが人間。ですから、英語の試験を受けることはかなりおススメです。良い点数を取れれば、入試や就職、昇進に役に立つ可能性もありますし。

話すことに辛さを感じているなら、speakingのあるテストを受けるべきです。英検の3級以上、TOEFL、IELTSあたりでしょうか。会話練習のためには、英語の先生を付けて会話の練習をしておくことをお勧めします。

英語が出来る人の努力を認めて

中には頑張らなくても英語が出来る天才もいますが、それはごくごく稀です。日本国内で英語力を伸ばしてきた人たちは、ほとんどがコツコツと勉強をしてきたはずです。

意外と世の中では「英語が出来る人はズルい」と思われがちです。「英語が出来るだけで大きな仕事を任されちゃって!」なんてことはよくあります。

しかし、英語が出来ることはそれだけ誰かにとって重宝する時があるのでしょう。だから、優遇(?)されることがあるのです。

英語が出来るようになったのは「努力の成果」であり、何もせずに自然と出来るようになったわけではありません。その事実を無視せず、正当に認めてほしいものです。

おわりに

何事もそうだと思いますが、結局、努力することが一番大事だと思います。

いくらセンスがあっても、環境に恵まれていても、本人のやる気が無ければ、到達点は低くなるでしょう。

効果的な学習方法をしていたとしても、それなりの時間をかけなければ、(ごく一部の天才以外は)英語力はそこまで付きません。

そう思うとどうでしょう。逆にやる気が沸きませんか?