midoenglishの日記

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結局、小学生の英語教育は何が正解なのか

こんにちは!オンライン英語家庭教師をしています。TOEIC915点を取得、CEFRはC1です。

前回は、小5から高校卒業までの英語の学習ペースについて書きました。今回は、小5以前の英語教育に関して、思うところを書いていきたいと思います。

 

英語に限らず、「語学の勉強を始めるのは、早ければ早い方が良い。」というのが通説だと思います。確かに、そうだと思います。ただ、子供向け英会話スクールに通わせていればそれでいいのか。。。は少し疑問です。

 

子供向け英会話スクールの実情

私は以前、子供向け英会話スクールで講師として働いていたことがあります。講師を始めるまでは、CMで見るような英語を流暢に話すお子さんもいるのかなと思っていたのですが、現実は想像とは異なっているようでした。

例えば、幼稚園や低学年からずっとスクールに通っている中学生たち。学校の定期テストは超余裕と思いきや、成績はごく普通の様子。日本人の先生に習っていたからか、発音も日本語英語。

訛りが悪いとは言いません。テストで測れる英語力が全てではないということも事実です。それでも、毎年15万円程度、10年近く投資したなら、もう少し分かりやすい成果が見えて欲しいと思うのは、自然なことかと思います。

*これはあくまでも私の経験談であり、スクールによっては様々だと思います。

 

前置きが長くなりましたが、私が思う小学生の英語教育のポイントは以下の4点です。

  • 10歳までは耳を鍛えよう
  • 遊びながら自然と学ぼう
  • 日常生活にどれだけ英語に触れる時間を作れるかがカギ
  • まずは日本語をしっかりと鍛えよう

 

10歳までは耳を鍛えよう

子供の武器は、なんといっても耳の良さ。大人になってからでは区別できない音が、彼らには区別できます。日本語には無い音を区別し、発音できるようになるには、この時期を逃すのは勿体ないでしょう。

この能力は残念ながらだいたい10歳までと言われています。10歳を過ぎると読み書きがだいぶ様になってきます。ですから、小5以降は読み書きを軸に学ぶのが効率が良いと考えられます。

もしお子さんが10歳以下なら、訛りの少ない講師のレッスンが最適だと思います。できるだけ、いわゆるネイティブレベルの英語にさらされることが大切です。ですから、レッスンはオールイングリッシュが良いですね。

*訛りの有無を判断するのが難しい場合もあると思います。アメリカ人、イギリス人以外でも綺麗な発音の講師は沢山いますし、アメリカ人、イギリス人講師でも訛りの強い地方の方もいますよね。そもそもどこからどこまでを訛りと定義するのか、という難しい問題もあります。このことについては別の記事に書いていこうと思います。

 

遊びながら自然と学ぼう

ちびっ子たちは遊びが大好き。英語はそもそも道具ですから、勉強と思わず様々なゲームを通して自然と学んでいきます。

ですから、10歳以下であれば、英語のレベルが同じもしくは少し上のお友達と一緒に、レッスンを受けるのが最適だと思います。ゲームは人数が少ないと面白くないですが、人数が多すぎると先生の目が行き届きません。クラスの大きさは2-5人程度がちょうどよいと思います。

日常生活にどれだけ英語に触れる時間を作れるかがカギ

ちまたの子供向け英会話スクールは、大体が週1で1回40-60分ではないでしょうか。週1時間だけ英語のレッスンを受ければ英語が出来るようになるなんて、そんな楽なことはあるでしょうか。恐らく、ないでしょう。

 

英会話スクールは宿題を毎回出します。これは自宅学習を促すためです。英語に触れる時間を増やすために、自宅学習はとても大事なんです。毎日CDを聞いて、発音練習して、練習したらチェックボックスにチェックをして、こういう宿題をちゃんとこなすことがとても大切です。

 

とはいえ、宿題の範囲が分からないとか、CDコンポの操作ができないとか、課題が難しかったり、面倒くさかったり、やれなんだかんだで、子供1人では宿題をこなせないことがあります。ですから、ご家庭でのサポートがとても大切なようでした

 

親御さんが仕事で忙しいと、なかなかそこまでサポートするのは難しいと思います。仮にサポートが出来なくても、スクールに行かせたほうが行かせないよりは良いのかも知れません。ケースバイケースで、何とも言えませんが。。。

 

英会話スクールの宿題をこなすことが一番良いように思いますが、それ以外にも日常的に英語に触れる機会を作ることはできます。例えば、英語の歌を日常的に流すとか、日本語字幕で英語のアニメを見るなど、出来ることはあります。お子さんの好きなものを上手に取り入れると良いと思います。

 

まずは日本語をしっかりと鍛えよう

長々と色々書きましたが、まずは日本語をきちんと使えるようになることがとても大切です。日本に住んでいれば日本語に囲まれた生活になるので問題ないと思いますが、少なくとも1つの言語で抽象的概念を理解できるようになることは大変重要です。より複雑で高度な内容を理解し、それをもとに考察できるようになるからです。

 

まとめ

日本語に囲まれた生活で、他言語を習得することはとても大変なことです。ですから、10歳程度までは肩の力を抜いて、楽しみながら、耳を英語に慣らすことを中心に英語を学んでいくことが良いのではないかなと思っています。

それには、ネイティブレベルの講師のオールイングリッシュのレッスンを受けつつ、ご家庭でしっかりと宿題に取り組み、英語の歌を聞いて歌って英語に親しむのが良いかなと思います。

とはいえ、英語は何歳からでも遅くありません。思い立ったが吉日、気の合う先生と楽しくレッスンする事が一番です。

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