midoenglishの日記

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中学英語、コミュニケーションは重要だけれど文法はもっと重要!

こんにちは。オンラインで英語の家庭教師をしているmindyです。私自身、中学から英語の勉強を始めましたが、社会人になる頃には自力で使える英語を習得し、グローバルに働いていました。TOEICは915点です。

今日は、今時の中学英語について書いていきたいと思います。2020年度に学習指導要領が改訂されました。コミュニケーション重視で、英語ができる人材を育成する狙いが感じられます。

さぞかし今の英語教育は良いのだろうと思いきや、ちょっと心配なことも。

文法中心からコミュニケーション重視へ

日本の英語教育は文法ばかり教えるから、使える英語が身に付かないんだ!This is a pen.なんて、実際は言わないじゃないか!と憤っている大人の方々、多いのではないでしょうか。

恐らくその反省をもとに、今の指導要領は作られたのだと思います。英語で自然にコミュニケーションをとれるように、会話練習や、ちょっとした発表があります。

更に、週1程度で英語話者の先生が来て、オールイングリッシュで英語のレッスンをしてくれます。アラフォーの私の時代は年に1回、1週間ほど来てくれただけでした。良い時代になりましたね。

私たちの時代にはそういったアウトプットの練習はしませんでした。だから、多くの人が英語を話せないのです。

コミュニケーション重視で文法が手薄に!

今時の中学の授業では、コミュニケーション重視のため、文法を教える時間が足りなくなっているように感じます。

現場の先生方は、決して文法を軽視してはいないと思うのですが、結果として文法教育が手薄になっているということは、実際にあるんだと思います。

その足りない文法の授業を塾などで補って、何とかなっているの生徒もいるのではないでしょうか。

私の考えでは、私たちの時代(25年前)の文法中心の英語教育に、会話練習、作文練習などアウトプットの練習を足せば使える英語は身に付きます。

ですが、英語の授業の時間数を倍にするなど、不可能ですよね。英語だけ出来るようになっても意味がないですし。

文法が苦手な生徒たち

このように、(おそらく)コミュニケーション重視の指導要領が原因となり、文法が身に付かず英語に苦手意識を持つ生徒は多いと思います。

実際、動詞が抜けた英文を書く生徒は多く、このミスは、助動詞や形容詞を動詞だと思っていることから生じているようです。

また、英文の基礎である「主語+動詞~.」という基本構造を理解しておらず、主語が抜けた文や、be動詞と一般動詞が混在している文を書く生徒もいます。

文法的に英文を読解していた大人世代とは、そもそも英語の理解の仕方が全く違う様です。

フィーリングに頼ると英語力はグッと伸びる

コミュニケーション重視の授業のため、フィーリングで何となく英語を読める生徒が多いようです。

文法問題でも、「聞いたことがあるようなフレーズだから」とか、「なんだか自然に感じるから」という理由で答えを書いている場合があります。

これは大人世代にはあまり無い感覚なのではないでしょうか。文法から入るのではなく、小学生のうちから定型文をまるっと覚えて会話練習してきた、今の子たちならではの感覚です。

個人的な話ですが、私の高校はICUだったので、英語教育は少し特殊でした。1年では文法を習わず、その代わりいきなりハリーポッターを英語で読むことに。。

仮定法や過去完了など全く分からないので最初は大変でした。しかし、分からないなりに読んでいると、次第に不思議と読めるようになりました。大学入試の際も、「この選択肢が自然な感じがする」、とまぁフィーリングに頼りつつセンター試験は確実に9割取れていました。

ですから、「まずは訳わからなくてもとりあえず沢山読んでみよう!聞いてみよう!間違っても良いから沢山話してみよう!」という姿勢でいることで、英語の感覚みたいなものが身に付き、結果的に英語力をググッと高めることは確かなのだと思います。

実際わたしはそうやって使える英語を身に付けました。

中学生はフィーリングに頼らず文法を学べ!

とはいえ、このフィーリングに頼った学習で得られる英語力は非常にもろいものです。次第に消えてしまいます。

そして何よりも、中学生向きではありません。英文法の基礎が入っていない段階でこの方法に頼ると、「めちゃくちゃな英語で話す人」を育成してしまうかも知れません。

「まずは訳わからなくてもとりあえず沢山聞いて、沢山話してみよう!」が有効なのは、10歳以下の子供かつ英語圏在住。ではないでしょうか。

中学の教科書には、「多少分からないところがあっても気にしすぎず、まずはザックリと内容を理解しよう。」と書いてあります。

それでも注意してほしいことは、「ザックリ理解できる」で満足しなこと。「ザックリと理解できること」はゴールではありません。

私としては、中学の教科書のレベルなら、ザックリ理解したうえで、一文一文、文法的に理解していってほしいです。全てとは言いませんが。いわゆる精読ですね。

 

フィーリングに頼ると後で困る

中学で習う文法は英語の基礎となりますから、非常に重要です。

文法を理解していなくても、単語の意味だけ拾って、文の内容を推測することはできます。そのため、文法の大切さを理解していない生徒もいると思います。実際、英検は単語の意味さえ分かれば、割と簡単に合格できます。

「文が難解になると推測に頼ってしまう」のは当たり前ですが、中学レベルの英語、つまり英語の基礎でそれをやってしまうのは大変危険です。

文法的な理解なしに、何となくフィーリングで英語を読んでいると、文が複雑になるにつれて、「大体合っているけれどなんだか違う」、「なんか惜しいんだけど明らかに間違っている」和訳をするようになります。

英語につまづきを感じたら早めに対処を!

英語につまづく生徒の大半は、be動詞/一般動詞、三単現のsでつまづくそうです。これは中1の前半で習う範囲です。

英語は積み上げていくタイプの教科ですから、この基礎の基礎でつまづいてしまうと、その後が大変です。なぜなら、一度ここでつまづいてしまうと、修正するのにかなり時間がかかるからです。

ですから、問題が深刻になる前に、早め早めの対処をお勧めします。恐らく、問題集を買って自習するのでは解決できないでしょう。

一番のお勧めは補習をメインにやる塾に行くこと。

他教科は大丈夫でとりあえず英語だけ習いたい場合や、塾に通っていても問題が解決していない場合は、個別指導や家庭教師を付けると良いと思います。日本語で英文法を解説できる先生を選びましょう。

まずは簡単に、英語が得意な身近な大人や兄弟に教えてもらうのでもいいでしょう。とにかく、放置せずに対処しましょう。

Mindyは現在生徒募集中です!是非お気軽にお問い合わせ下さい。英語の勉強は意外と楽しいですよ♪