midoenglishの日記

オンライン英語家庭教師による英語教育関連情報などなど

保護者向け:小5・小6の英検サポートのしかた

こんにちは、Mindyです。私はオンラインで英語専門の家庭教師をしています。TOEIC 915点です。メインは中学生ですが、小学生にも教えています。

さて、小学生も高学年になると、英検を受けたいと思う子がいるかと思います。

中学受験をするなら、3級を取れていると有利な場合があります。中学受験をしない場合でも、英語学習のモチベーションアップのため、英検を受ける場合もあると思います。

さて、私の考える小学生の英検の準備の方法は以下の3つです。

1.塾で英検対策講座を取る。

2.家庭教師に対策してもらう。

3.自宅で勉強。

塾や家庭教師に任せるのは一番楽です。しかし、コストがかかりますね。一方、自宅で準備する場合は、コストは抑えられますが大人や兄姉のサポートが必要です。

英検5級は中1レベル、4級は中2レベルとされています。ライティングとスピーキングのテストはありませんので、この程度なら自宅で教えても良いかな。。そう考えている保護者の方も多いかと思います。

そこで今日は、自宅で行う小学生の英検受験サポートの仕方について書いていきたいと思います。

Step.1英検のHPから過去問をチェックし、適した級を探す。

あまりに難しい級をいきなり受けさせると、お子さんのトラウマになりかねません。英語嫌いにならないためにも、レベルに合った級を受験しましょう。合格ラインは60%程度です。まずは試しに5級から受けるのが良いと思います。

Step.2電子辞書を用意する。

英検は主に語彙力を問う試験です。ですから、英検に向けて語彙を増やす必要があります。また、英検はリスニングもありますから、英単語の発音も覚える必要があります。

会話中心の勉強をしている小学生には、スペルだけ見ても正しい発音はわかりません。そこで必要になるのが「発音も調べられる辞書」

私は電子辞書、もしくはスマホの辞書アプリをお勧めしています。紙の辞書は発音を確認できませんから、極力避けて下さい。

電子辞書の代わりに、英検対策用の単語帳でも良いかも知れません。お好みで選んでください。ただし、読み仮名が付いているものは極力避けて下さい。お子さんの英語の発音が悪くなります。

高学年にはぜひ、自分で辞書を引かせ、分からない単語を調べてもらいましょう。今から「自ら調べる習慣」を身に付けておくと、後々役に立ちます。

Step.3 英文法を学ぶ

小学5年生にもなると、英語が成績の付けられる科目になります。ですが、読み書きは重視されず、会話のテンプレートを暗記し、やり取りするだけです。

ですから、会話はそれなりに頭に入っていて質問に答えることはできます。かといって、文法を理解しているかというと、理解していません。未習だからです。

英検5級であれば、be動詞/一般動詞の文の否定文/疑問文、canの文、疑問詞の文、代名詞などが出題範囲です。

文法は英検対策用の問題集を使って勉強するのが良いでしょう。文法は、保護者や姉兄が教えてあげて下さい。

英検対策用の問題集ではありませんが、「ひとつひとつわかりやすく」シリーズは解説が分かりやすいです。中学生向けですが、小学生でも使えると思います。

ここまで色々と書きましたが、出題範囲の文法が完璧にできなくても全然大丈夫です。満点取るには全て理解しておくべきですが、しょせんその程度ですから、おおらかに構えていて大丈夫です。

Step.4 過去問を解く

英検対策用の問題集を購入しなかった場合は、英検の過去問集を買って対策するといいでしょう。英検対策用の問題集を購入した場合は、英検のHPから最新の過去問3回分を解いておけば十分でしょう。

過去問を解いたら必ず見直しをしましょう。全問理解できなくても大丈夫です。

過去問に出てきた単語は、メモしておき、なるべく覚えられるようにしましょう。

Step.5 基本的なテストの受け方を教える。

英検が初めての本格的な試験だというお子さんも多いのではないでしょうか。

そこで、試験の前には、マークシートの記入の仕方や制限時間について教えてあげて下さい。事前に分かっていると、当日戸惑わずに受験できると思います。

おわりに

英検に受かったことがきっかけで、英語を頑張り始める生徒さんは意外と多いです。自信が付くからかも知れませんね。ですから、お子さんが英検を受けたいと言ったら、応援してあげると良いかなと思います。

言い方は悪いですが、英検はしょせん四択問題。勘が当たることもありますから、気楽にまずは取り組んでみましょう。全然わからなかった。。。という割に、結構受かることがありますよ。

子供(小5-中学生)の英語学習のモチベーションを上げるには

こんにちは、Mindyです。私はオンラインで英語専門の家庭教師をしています。

アラフォーの私は中学から英語の勉強を始め、色々工夫しながらほぼ国内で英語力を伸ばしてきました。会社員時代はグローバルに働いていました。TOEICは915点です。

大人の皆さんは、「子供には英語を早いうちから勉強させて、使える英語力を身につけてほしい。」そう思っている方が多いと思います。

そこで、今日は「子供の英語学習のモチベーションをあげる方法」について、書いていきたいと思います。

結論から述べると、子供が英語を勉強しようとやる気を出すのは、「英検」がきっかけになることが多いです。

さてさて、それはなぜでしょか。解説していきます。

*ここでいう子供は、高学年と中学生を指すことにします。小4以下のお子さんに関しては、モチベーションは気にせず、遊びながら英語に触れることが一番だと思います。

そもそも子供は英語に興味はない

英語の家庭教師をしていて感じるのが、「もともと英語や海外に興味のある子はそんなに多くない。」ということ。「親に言われて英語を勉強することになった」と、正直に話してくれる生徒さんが多いです。。。

英語に対するモチベーションが低いと、受け身の姿勢になってしまいます。「レッスンを受けること」が目的化してしまい、求められた事だけをこなし、質問もあまりしません。英語に限らず、やはり能動的に物事に取り組むときが一番、学習効果がでます。

英語を押し付けても失敗する

おとなに英語の大切さを説かれても、ピンとくる子供はそういません。むしろ、過度な期待や圧力を感じ、反発してしまうのではないでしょうか。

私自身、コントロールされる感覚が嫌いだったもので、大人になるまでは親が先回りして与えてくれるものに対して、強い拒否感がありました。

買ってもらった品質の良いよそ行きの洋服よりも、自分で選んだ着慣れたヨレヨレの洋服のほうが好きだったのです。

昔の私の様に頑固な(?)お子さん、世の中には結構いるのではないでしょうか。

大人の工夫むなしく

英語の大切さを説いても、子供には大抵通用しません。それでは、別のアプローチをとりましょう。

子供の好きなもの(海外の歌手、ディズニー、読書)に絡めて勉強させる戦略です。どうでしょう、子供はピンと来ていますか?

私の技術が足りないのでしょうか、この戦略をとっても、ほとんどの場合上手くいきません。

物凄くディズニーにハマっているとか、オタクレベルが高くないと、この戦略もむなしく、子供には響きません。

今のところ一番効果があるのは、英検

意外ですが、子供の英語学習のモチベーションを上げるのに一番効果があるのは、「英検」です。

個人的には、英検は受けても受けなくてもどっちでもよい検定試験だと思っています。日本でしか認知されませんし、主に語彙力を問う比較的ザルな検定試験だからです。

とはいえ、英検をきっかけにやる気が出る子は多いです。お友達で級を持っている子がいるとか、塾で受けるように言われたりするからでしょうか。

子供ながら、英検の級を持っている=凄いと思うのだと思います。そして、何らかの直近の目標があると、なんでも頑張れますよね。ですから、英検は子供のやる気を出すために、英検は利用できるのです。

無理な受験でトラウマにならないように

とはいえ、あまりに無理な受験を強いると、それがトラウマになり、英語嫌いになってしまいます。ですから、ここはお子さんの性格や状況をよく見極めて下さい。

まずは英検のHPにある過去問を解かせてみて、適切な級を選びます。そして、無理のないスケジュールで、挑むと良いと思います。

ここで注意なのは、英検は100点を目指さなくて良いということ。合格ラインは60%程度です。

英検5級4級の問題は、リーディングとリスニングのみで、全て4択問題です。

ということは、30%は自信をもって正解できて、のこりは4択を2択まで絞れれば50%程度の確率で受かることが出来るのです。

とにかく、出題範囲の文法を理解する、過去問で出てきた単語は意味と発音を覚える、過去問を数回分解くなどして、対策すればいいです。

理由は何にせよ、英語を能動的に学ぼう

目的意識を持って勉強する事は、なんとなく英語のレッスンを受けているだけよりも、学習効果が高いです

ですから、モチベーションを上げるためには、英検を受けるのも一つの手かも知れません。お子さんがやる気になったら吉日です。

自宅での英検対策の仕方は、別の記事に書いていきたいと思います。

「ポインテッドトゥ」の読み方、間違っていませんか

こんにちは。Mindyです。オンラインで英語専門の家庭教師をしています。

先日の記事では、近頃の中学生向け単語帳には読み仮名が付いていて良くない!と批判的なことを書きました。

英単語の発音を、英語っぽく聞こえるように工夫して読み仮名を付けても、限界があります。どう工夫しても、英語の発音はカナでは表現しきれません。

それを証明しているのがこのファッション用語、ポインテッドトゥ。

”ポインテッドトゥ”とは、つま先が尖った靴のことです。外反母趾を悪化させてしまうアレです。

ファッション雑誌などでよく見かける用語のため、女性なら皆見たことがある一般的な言葉です。

ですが、ファッション系のYouTubeチャンネルを見ていると。。。みんな変な読み方をしている。。。

ポインテッドトゥのトゥとは、「つま先(toe)」のことです。これに気が付けば、多くの人は「あっ、トーじゃん(またはトウ)」と気が付くと思います。

ポインテッド(pointed:とがった)、トゥ(toe:つま先)ですね。

toeの発音は  /tóu/。/ou/ はオの後に小さくウを付けるイメージの音です。

しかし、多くの人がこれを to とか two とかオードリー春日のトゥースの”トゥー"で発音しています。これの発音記号は、 /túː/ です。/u:/ は、長いウみたいな音です。

ラウンドトゥスクエアトゥ、バレエのトゥシューズのトゥは、全て「つま先の toe」 です。トゥースの”トゥー"で発音しないように。

おわりに

先日の天声人語に、これに関連した記事がありました。

実際の発音に近い表記にこだわってヘボン式ローマ字を開発したのが、アメリカ人医師、ヘボンさんです。

厚木を Atugi ではなく Atsugi と表記するのがヘボン式ヘボン式の表記だと、tsuで"つ"の音に近い音で発音できます。

そして、彼は自分の名前を”ヘボン”とかな表記していましたが、実は英語表記は Hepburn です。「えっ!ヘップバーンさんだったの!」と驚きました。

でも確かに、「ヘボン」の方が「ヘップバーン」よりも本来の発音に近い表記です。

と、言うことで。

やはり、外来語としてtoeを扱うにしても、つまさきをトゥースの「トゥ」と発音せず、「トーやトウ」と読む方が英語の発音に近いため、適切だと思いませんか?

アラフォー英語家庭教師のボヤキでした。

英語が話せるようにならない要因②:インプット不足、アウトプット不足

こんにちは!Mindyです。私はオンラインで英語専門の家庭教師をしています。英語の勉強は中学から始めましたが、自分なりに工夫して、英語力を高めてきました。TOEICは915点、会社員時代はグローバルに働いていました。

本日は、英語が話せるようにならない要因シリーズ第2弾です。前回は、日本語を英語に直訳しようとすることが、英会話の障害になっていることを説明しました。

今日は、「直訳うんぬんの前に、そもそも英語を使う機会がありません。故に話せません。」という大人の方向けに、書いていきたいと思います。

そもそも英語を使う環境にいない

日本で暮らしている限り、英語を使いたくても実践の場はほとんどありません。つまり、アウトプットの練習する機会がほとんど無い訳です。そんな状況で英語が口からスラスラと出てくるわけがありません。

英語が話せるようになるには、アウトプットの練習が必要です。

中学生時代を思い出してください。昔の英語の授業は、文法や読解中心ではありませんでしたか?会話練習ってそんなにしませんでしたよね。自由英作文を書かせることもあまり無かったように思います。

まして、ALTの先生は年に1週間ほど来てくれるだけ。「外国の方だわ!」と思うだけで緊張してしまいましたよね。。。

今の子供ほど恵まれた学習環境ではなく、アウトプットの練習がほとんどなかった大人世代は、英語が話せなくて当たり前です。

そもそもインプットは十分?

アウトプットの練習について説明する前に、まずはインプットの話から。

そもそもある程度の語彙力があり、英単語の発音が出来なければ、英語は話せません。最低限の英文法を知らなければ、言いたいことを英作文することもできません。まずはインプットは十分か、簡単な英文法を理解しているかチェックしましょう。

ピースの綾部さんもこのケースだったようで、渡米されてからしばらく苦労されたみたいですね。

英作文が難しく、インプットが足りないかなぁと思う場合は、中学生向けの単語帳で語彙・発音を確認すると良いと思います

また、中学の英文法も再確認しましょう。文法の復習には、学研プラスの「ひとつひとつわかりやすく」シリーズがおススメです。中学3年間分が一冊にまとまっているものものありますが、文法がかなり苦手という場合は、学年別の方が分かりやすと思います。

なお、中学の教科書は安価に入手できますが、自習向けではありません。市販の教材を購入した方が良いです。

英作文でアウトプットの練習をしよう

インプットが十分な場合は、アウトプットの練習あるのみです。

英会話が苦手と感じてしまう要因の1つに、「英作文は出来ても、それに時間がかかってしまう」ことがあげられます

会話は、瞬時に言いたいことを英語にしないといけません。作文に時間がかかっている様では、会話になりませんよね。

英作文に時間がかかってしまう場合は、ライティングの練習を沢山して、瞬時に英作文出来るようにトレーニングすると良いでしょう。

とはいえ、ライティングの練習など、よほどの情熱が無ければ三日坊主で終わってしまいます。

そこで、ライティングのある検定試験(英検3級~2級, TOEIC Speaking & Writing Testsあたりでしょうか)を受験するのもおススメです。受験のプレッシャーを利用して、英作文の能力を高めましょう。

そこまでしたくない、、、という方は、瞬間英作文の問題を出している動画があるので、YouTubeで探してやってみて下さい。結構面白いですよ。

あとは実践あるのみ

「簡単な英単語も発音も英文法も理解した(インプットOK)、簡単な英作文も瞬時に出来る(アウトプットOK)、だけど話すとなると話せない。」そういう方は、実践あるのみです。

今時、オンライン英会話でネイティブスピーカーと簡単にお話しすることが出来ます。とにかく、場数を踏んで、話す練習をしてみて下さい。

「いきなり日本語が通じない人と話すのは難しい」と感じる方は、日本語も話せるバイリンガルの先生がおススメです。日本語で解説してくれるので、日本語が分からない先生から習うより効率が良いですよ。

お金をかけずに実践経験を積む方法

オンライン英会話にお金をかけたくない場合は、心の中でネイティブスピーカーと会話するのもおススメです。私は「妄想英会話」と読んでいます。笑

こうやって文字にするとかなり怪しげですが(笑)、私は通学の電車内でよく、今日あった面白い事などを、アメリカ人の友達に心の中で話していました。

その時、「あ~これって何ていうのだろう」と思ったら、スマホで調べていました。私はずっとALC英辞郎を使っています。広告が少々邪魔ですが、例文が沢山出てくるので、単語の使い方が良く分かります。

妄想英会話は、実際に誰かを煩わせることなく、瞬間的に英作文をするトレーニングができます。また、語彙も苦労せずに増えます。そして楽しいです(私だけでしょうか)。

ある程度実戦経験のある方向けの練習方法かと思います。

おわりに

英語が話せるようにならない要因は沢山あると思いますが、やはり日本に住んでいると英語を使わなくて済んでしまう、ということが大きいと思います。

なかなかアウトプットの練習をする機会はありませんが、色々工夫して自分でチャンスを増やすしか方法は無いのかなと思います。頑張りましょう!

「朝食を作る」は英語で?

こんにちは!Mindyです。オンラインで英語専門の家庭教師をしています。TOEICは915点です。

 

さて、今日は中学生の生徒さんからの質問をネタに、書いていきたいと思います。

「朝食を作る」は英語で?

英語の授業中にALTの先生(イギリス人)から、以下の様に英語を直されたそうです。

生徒:It is easy for me to cook breakfast.(私には朝食を作ることは簡単です。)

先生:「朝食を作る」は“cook“じゃなくて“make”だよ。

そして、生徒から私への質問は、「cookとmakeの違い」

”cook breakfast”でも良さそうですが。。。直すほど間違っているのでしょうか。

cookとmakeの違い

“cook”は「熱を加える調理」、“make”は「熱を加えない簡単な調理」を指します。

欧米では、朝食や昼食などは簡単に準備する場合が多いようです。朝食ならシリアルやトースト、昼食ならサンドイッチ、といったところでしょうか。

ですから、「朝食を作る」は“make breakfast”や”prepare breakfast”と言うのが一般的です。

実体験

私は以前カナダで、語学留学という名のバカンスを楽しんでいた時期があります。その際は、一軒家の一室を借りて過ごしていました。

同居人のカナダ人の女の子にはよく、

“What are you making?”

とキッチンで聞かれたものでした。いつも夕飯時にこの会話がなされていたように記憶しています。

この例の様に、火を使って夕食を準備していても、makeを使うネイティブスピーカーはいます。ですから、makeとcookの使い分けは、実際はそんなに厳密でないように思います。

YouGlishで検証してみた

皆さん、YouGlishという便利なウェブサイトをご存知ですか?

このサイトでは、入力した英単語を発音している動画を次から次へと見せてくれる凄いサイトです。アメリカ英語、イギリス英語など、どこの英語かも選択できます。

「直されるほどcook breakfastは不自然なのか?」の問いに答えてもらいましょう。

YouGlishでcook breakfast で検索すると、111件ヒットしました。ざっと10件ほど動画を見てみると、UK、US関係なく、”cook breakfast”と言っていました。

明らかに火を使うメニュー(オムレツやマカロニ&チーズ)を作ると言っている場合もあれば、文脈で火を使うか明言していない動画もありました。

つまり、話している本人が何を作るか、どんな作業をするかを頭に描きながらcookかmakeを使い分けているのかも知れません。

いずれにせよ、「”cook breakfast”は実際に使われている表現であり、決して間違いではない」と、結論付けて良さそうです。

一見シンプルに思える質問でも、掘ってみると味わい深かったりします。

おわりに

これだけの解説をした後、例の生徒さんに聞きました。

「ところで、朝ごはんはいつも何を作るの?」

「卵ごはんとか~お茶漬け。」

。。。う~ん、それならmakeの方が良かったかも?!楽しい授業でした。

中学からでも遅くない!英語の発音を良くするためにすべきこと

こんにちは!Mindyです。オンラインで英語専門の家庭教師をしています。中学から英語の勉強を始め、ほとんど日本国内で英語力を伸ばしてきました。現在TOEIC 915点です。

アラフォーの私は、思春期にBackstreet Boys」や「宇多田ヒカルの歌を聞き、歌い、知らず知らずのうちに英語の発音練習をしていました。

もちろん泥臭い発音練習などにも取り組み、中学から英語を始めた割に発音が良くなったと自負しています。

AIが英語の発音を採点してくれる「ELSA」というアプリでは、90点を取りました。(とはいえ、試しにカタカナ発音で話してみても70点が出ました。。90点で胸を張って良いのかどうなのか。悩)

ネイティブレベルの発音を身につけたいなら、遅くとも10歳までに英語圏へ移住しましょう。とはいえ、多くの場合そんなことは無理!ですよね。

ということで、日本で発音練習するなら以下を読んでみて下さい。中学からでもある程度のレベルを目指せますよ!

①子音の後ろに不要な母音を挿入しない

日本語は、基本的に子音の後ろに母音(a,i,u,e,o)を挿入します。一方で、皆さんご存知の通り、英語は子音の後ろに母音を挿入しないケースが多々あります。

例えば、dog(ドッg)を発音しようとして、"g"の後ろにしっかり"u"を発音してしまって、dogu(ドッグ)と発音してしまうミスです。

このミスが一番「カタカナ英語」をカタカナ英語にしている原因です。

②l, r, f, v, th などの日本語に無い子音

これらの発音は、難しいです。しかし、特にLとRは、一度マスターしてしまえばそんなに難しくありません。

それに加えて、LとRが綺麗に発音できると、一気に発音が良くなったように気持ちになれます。ですから、発音練習を頑張りましょう。

③英語の母音を練習する

①②は練習すれば、比較的簡単に出来るようになります。しかし、それでも「カタカナ英語」を卒業できない気がする。。そう思っている方は多いのでは?

カタカナ英語をカタカナ英語っぽくしているもう一つの原因は、「英語の母音」です。意外と盲点ではありませんか?

英語の母音は、マスターするのはちょっと大変。「あ」っぽく聞こえる母音がいくつかあるけど、全然区別できない。。最初はそう思うと思います。

ですが、ここを乗り越えると、かなり英語っぽい発音になります。諦めずに頑張りましょう。

また、母音を正確に発音できないと、違う意味の単語だと相手に誤解されかねません。ですから、母音のマスターは軽視できません。使える英語力を身につけたいのであれば、特に大事だと考えて下さい。

例えば、stamp /stǽmp/(切手)と stump /stʌ́mp/(切り株)。

/ǽ/は、アとエの間みたいな音。一方/ʌ́/は、口をあまり開けないで発音するアみたいな音。

「郵便局で切手買ってきた~♪」と言ったつもりが、「郵便局で切株(しかも複数形)買ってきた~♪」なんて言っていたら、相手も「ハァッ?!」ってなりますよね。(実体験です。(;'∀')アセアセ)

母音をマスターするには発音記号を理解しておくと良いです。中学生であっても、チラ見くらいはしましょう。

④英単語に読み仮名をふらない

声を大にして言いたい。英単語に読み仮名をふらないでと。読み仮名をふったとたん、”th”と”s”の区別は付きません。”l”と”r”も区別は付きません。

それどころか、先程例に挙げたアに聞こえる母音たちも区別できなくなります。読み仮名をふった時点で、発音はおろか、スペルも覚えにくくなるし、リスニングも捨てたと思ってください。

中学生であっても、発音記号をなんとなく理解できるはずです。易きに流れないように。急がば回れです。

昨今の中学生向けの単語帳には、9割がた読み仮名がふってあります。なぜなんでしょうね。その方が売れるんでしょうか。

私は自分の生徒には、単語帳の読み仮名を修正テープで消すように指導しています。

⑤抑揚、アクセント、リズム

英語には英語特有のリズム感があります。それが無いと、仮に発音が素晴らしくてもネイティブ的には聞き取りにくいんだとか。

これも、練習あるのみですね。

発音練習の仕方

発音練習のやり方は様々あると思います。

基本的に大事なことは、正しい発音を何度も聞いて覚える、何度も声に出して真似してみる。チャンスがあれば、発音の良し悪しを判定できる人に発音を聞いてもらって直してもらう。です。

好きな洋楽を使うでも良し、中学生なら学校のテキストの音声をテープが擦れて切れてしまうくらい(。。。今時はQRコードを読み込んでスマホで聞くんでしたね)、聞いて発音練習してください。

おわりに

日本にいながら英語の発音を良くするには、学校や塾の授業だけでは不十分です。本人がしっかりと目的意識をもって練習する事が大切です。

とは言え、世界の英語話者のうち、いわゆる”ネイティブスピーカー”(アメリカ、イギリスなどの英語圏出身者)はたったの20%程度。

色々な訛りを持った人、英語圏外出身でも訛りのない人、様々なケースがあります。ですから、いろいろな英語の発音に慣れていて理解できる、ということが重要だと思っています。

とはいえ、何かしらの指標というか、スタンダードを目指すことも大切だと思っています。皆が思い思いの訛りで好き勝手に話していたら、同じ言語でも通じないですよね。

言語はコミュニケーションのためのツールです。だからこそ、万人に通じるスタンダードな発音(音声教材に採用されている発音)をお手本に練習しましょう。小さい頃から英語環境にどっぷり浸っていない限り、いずれにせよ少しは訛ってしまうんですから。

何だかんだと長くなってしまいました。どなたかの参考になればと思います。

 

英語で遊ぼう!自動翻訳の意外な使い方

こんにちは!Mindyです。私はオンラインで英語専門の家庭教師をしています。日本にいながら色々と工夫をして英語力を伸ばしました。会社員時代はグローバルに働いており、現在TOEIC 915点です。

特に留学もせず、英会話教室に通っていた訳でもありませんが、英語に対しては熱い思いがありました。英語が出来たらカッコいい!そう思って、日々の生活に英語を取り込んで英語力を伸ばしてきました。

さて、最近の記事は自動翻訳のことばかり。。。そこで、今日は、私がどのようにして英語を学んでいるか(英語を使って遊んでいるか)、をご紹介します。

誰得情報ですので、軽い気持ちで斜めに読んでいただければ幸いです。

発展途上の自動翻訳機能は遊びに最適だった

自動翻訳機能を使った、面白い遊びがある(あった)ことをご存知ですか?やり方は簡単、日本語の文章を他言語に翻訳し、その訳文を同様に自動翻訳で日本語に翻訳するんです。

私がこの遊びをしていたのは、2008年ごろ。もう15年近くたちます。その当時は、自動翻訳はこれからどんどん発達していく、という段階でした。そのため、他言語を経由した日本語の文は原形を留めておらず意味不明。それがとても面白かったのです。

Google翻訳の現在の精度をゆる~く確認してみよう

では、この遊びを現在のGoogle翻訳で実演してみます。

使うのは、昔話「桃太郎」の冒頭部分。

http://hukumusume.com/douwa/koe/jap/08/01.htmより桃太郎(一部改変)

日本語原文

1.昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。

2.おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。

3.おばあさんが川で洗濯をしていると、ドンブラコ、ドンブラコと、大きな桃が流れてきました。

4.「おや、これは良いお土産になるわ」

5.おばあさんは大きな桃をひろいあげて、家に持ち帰りました。

翻訳文(英語)

1.Once upon a time, there lived an old man and an old woman.

2.My grandfather went to the mountains to cut grass, and my grandmother went to the river to wash clothes.

3.When she was washing clothes in the river, she was donburako, donburako, and a big peach flowed.

4."Oh, this would make a nice souvenir."

5.The old woman picked up a big peach and brought it to her house.

翻訳文(日本語)

1.昔々、おじいさんとおばあさんが住んでいました。

2.祖父は山に草刈りに行き、祖母は川に洗濯に行きました。

3.川で洗濯をしていると、どんぶらこ、どんぶらこ、大きな桃が流れてきました。

4.「ああ、これはいい記念になるね。」

5.おばあさんは大きな桃を手に取り、家に持ってきました。

どうでしょう。日本語の原文と翻訳文を比較してみると、大体同じですね。なかなかの精度ではないでしょうか。

ちなみに、原文はひらがな表記が多かったため、自動翻訳を助けるために一部漢字表記に直しました。

日本語の翻訳文のちょっと気になる点

それでも、気になる点が少々あります。いくつかピックアップしてみました。

2の文で、(原文)柴刈りが(訳文)草刈りになっている。「柴刈り」は雑木の手入れですが、そこが「芝刈り」と誤読され“cut grass”と訳されたため、翻訳文では「草刈り」になってしまいました。

なかなか語彙力を問う良い間違いですね。次に行きましょう。

1の文では、「おじいさんとおばあさん」は“an old man and an old woman”と訳され、特定の誰でもない、単なる1人のおじさんと1人のおばあさんとして扱われています。

ですが、2の文で“the grandfather and the grandmother”になるかと思いきや、 “my grandfather and my grandmother”と訳されています。

「私のおじいさんとおばあさん。」そう、急にどこにも出てこない、孫の視点で訳されているのです。気になりますね。

そして、2の日本語の翻訳文を見てみると、「祖父と祖母」と訳されています。孫が第三者に自分の祖父母について語るときは敬称(さん)をとるべきなので、「おじいさんとおばあさん」ではなく、「祖父と祖母」と訳したのでしょう。

そういった文化的背景もしっかり組み込んで訳してあり、素晴らしいですね。ハイレベルです。

3の日本語の翻訳文では、主語が省略されていますね。これは、前の文でおばあさんが既に出てきていますから、「次の文であえて主語を書く必要はない」、と判断された結果なのではないでしょうか。

何を省略したのか分かる程度に省略している所が絶妙で、色々省略しがちな日本語の特徴をとらえていますね。素晴らしい。

そして最後に4の文。「お土産」(原文)が「記念」(訳文)に変わっていますね。

souvenir(名)には、[旅行などの]記念品、[自分のための]土産、という意味があります。souvenirから「お土産」でなく「記念品」に訳された意図は。。良く分かりません。。

最後に

英語でも何でも、勉強しなきゃと思うとすごく気が重くなりませんか?私はなります。ですから、こうやって遊びを通して英語に触れることはとても良い事だと思っています。

楽しく取り組んで、気が付いたら勉強になっている。英語にもっと興味が沸く。そういうサイクルに自分自身を持って行くと、ストレス少なく英語力が伸びると思います。

私は言語学者ではなく、自動翻訳の性能についてとやかく言う立場ではありません。こんな風にどんどんと性能を良くして、世の中の人々の役に立つ開発をされている技術者や言語的アドバイスをされている方々を、ただただリスペクトしています。

英語の家庭教師としては少々未来が不安になりますが、Google翻訳のような便利なテクノロジーを活用して、世界の人々と協力して良い世の中にしていきたいですね。

それではまた。See you!